ねらい

平安時代に始まった、アユの四ツ手網漁について知ることができる。姉川のアユが日本各地の川に放流され成長することに関心を持つことができる。

内容

滋賀県にある琵琶湖は南北60キロ、東西23キロの日本一大きい湖です。春から夏にかけてアユは琵琶湖で産卵して、周りの川へとのぼっていきます。琵琶湖へ注ぐ川の一つ姉川です。岐阜県と滋賀県の県境から始まり田畑をうるおしてながら流れる、全長36キロの川です。この姉川では平安時代に始まったと言い伝えられる漁があります。生まれたばかりのアユをとる四手網漁(よつであみりょう)です。四角い大きな網を、アユの通るところにしずめます。アユが網の上にさしかかった瞬間をみはからって、いっきに引き上げます。獲ったアユは、全国に出荷されます。今、日本の川は開発が進んで、アユが自然に産卵して育つことが難しくなってきています。そのため、姉川でとれたアユが、日本各地の川へ放流されて、そこで大きくなっていきます。

日本の川 滋賀県 姉川(あねがわ)
琵琶湖へ注ぐ川の一つである姉川では、琵琶湖で生まれて川を遡ってきたアユの稚魚を獲って全国に出荷しています。アユは日本各地の川へ放流されます。
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滋賀県姉川カワシガケン