ねらい

太平洋戦争について考えることができる。食糧難だったころの人々の気持ちを考えることで、人々の生活にとっての食糧の大切さに気づく。

内容

太平洋戦争が終わった直後の日本です。食べ物が不足し、飢えに苦しむ人々が街にあふれています。自分で食べ物を作れない人は政府からの配給だけが頼りでした。米は戦時中に作られた食糧管理法という法律で徹底的に管理されていました。農家は自分が食べる分以外は、すべて政府に売り渡すきまりです。米を隠していると、強制的に取り上げられたのです。配給では足りない都会の人々は法を犯して、農村へ米を買いに行きます。違法に取引される米は「やみ米」と呼ばれていました。食料難の時代、食べ物を国民に分けるための苦肉の策が、食糧管理法だったのです。

食糧難の時代
終戦直後の日本は大変な食糧難に見舞われ、飢えに苦しむ人が大勢いました。米は食糧管理法ですべて管理されましたが、ヤミ米を求める人も見られました。