ねらい

生産調整(減反)について知ることができる。それにより、米を作らない田んぼが多くあることの問題点について考えることができる。

内容

政府は稲(いね)の作付けを制限する生産調整、いわゆる減反(げんたん)を行なっています。減反の面積は米のできぐあいによって、毎年かわります。グラフの一本の棒が日本の田んぼの面積をあらわしています。減反された面積を赤い色で示しています。1993年は大冷害の年で、全国的な凶作(きょうさく)に見舞われました。米は予定より26%も不足したのです。米屋やスーパーの米売り場から米がなくなり、きゅうきょ東南アジアから輸入されたほどです。そこで、翌年の94年には減反する面積を少なくしました。1995年からは、ずっと豊作の年が続いています。98年からの減反面積は毎年100万ヘクタールほどです。現在、日本の田んぼの35%以上で、稲が作られていない計算になります。

生産調整と減反(げんたん)
米が余るようになり、政府は稲の作付面積を制限する生産調整、「減反」を行っています。現在35%にも及ぶ減反の推移を生産調整グラフで示しています。