ねらい

全国に増える耕作放棄地の実態について知ることができる。条件の良い農地でも耕作放棄地が増える現状から、その背景と影響を考えることができる。

内容

今、全国の農村で耕作放棄地(こうさくほうきち)とよばれる荒れたままになった農地が増えています。福島県川俣町(かわまたまち)の農業委員会は、耕作放棄地の実態を調査しました。この山あいの水田は、雑草の様子から2年以上使われていないことがわかります。持ち主は県外に引越していました。道路沿いで条件の良い水田も荒れています。働き手がいないからです。川俣町の調査では、耕作放棄地が町の農地全体の27%にものぼることがわかりました。農地はひとたび荒れると、もとにもどすのに時間と手間がかかります。

荒れる田んぼ
全国の農村で、耕作放棄地と呼ばれる荒れたままの農地が増えています。働き手がいないなどの理由です。一度荒れると、元に戻すのは簡単ではありません。