ねらい

安全な自動車を生産するために、人々がどのような工夫や努力をしているかを考える。さまざまな実験が人を守る車作りを支えていることがわかる。

内容

茨城県つくば市にある日本自動車研究所です。安全な車作りの研究を進めています。自動車と歩行者の事故では、歩行者の頭がボンネットにあたり、けがをする例が多く見られます。そこで実験が行われました。赤いボールを人間の頭に見立てて、ボンネットにあててみます。ボールがあたった所です。ボンネットを開けてみると、突き出したネジがありました。これは、大けがをする原因にもなります。この車は、ボンネットの中の部品の位置や形を変えて、5cmの空間を作り、頭が当たった時の衝撃を和らげます。事故で最も多いのは、車同士の衝突です。車体が潰れ、中の人がけがをしてしまいます。この車は、車体の素材を強度の高いものに変え、頑丈にしました。骨格に、補強剤を入れることで、強度を3%も上げることができました。事故の際に、乗っている人の衝撃を和らげるエアバッグの改良も進んでいます。交通事故から人を守る安全な車作りの研究が続いています。

安全な自動車を作る研究
自動車事故は、歩行者や車に乗っている人の大怪我に繋がります。安全な車作りに取り組む日本自動車研究所の、衝突実験など研究の様子を紹介します。