ねらい

日本でも身近な食材のお米と小豆が、タイでならではの調理法で調理される様子を見ることができる。食文化の違いに関心を持つきっかけとなる。

内容

タイの首都バンコクから南へ100キロほど下った街ノンモンです。ここの名物は竹につめたご飯です。地元では、カオラムと呼んでいます。カオラムは、タイに古くから伝わるおやつです。それぞれの地域で、受け継がれてきた作り方があります。この村では、まず竹の筒に、もち米とあずきをまぜたものを入れていきます。準備した竹筒を地面に掘った溝(みぞ)に並べます。ココナツミルクを、米が入った竹筒の中に注いでいきます。水は使いません。砂糖と、塩も少し加えます。これを、たき火であたためます。椰子(やし)が燃料になります。竹筒の近くに、椰子の実の皮を並べて火をつけます。身の回りにある椰子をうまく活用した料理です。カオラムができるまで、2時間かかります。竹を割って食べます。

タイ カオラム(竹めし)
タイに古くから伝わるおやつ、カオラム(竹飯)です。竹の筒にもち米と小豆を混ぜたものを入れ、ココナツミルクを注ぎ、焚き火で2時間ほど熱します。