ねらい

見られなくなったコウノトリの姿を知ることができる。コウノトリを復活させようという人々の気持ちを考えることで生物への関心を深めることができる。

内容

コウノトリは、日本でも人間となじみの深い鳥でした。山に巣を作り里に下りてきては、フナやドジョウタニシを餌にしていました。しかし小川や田んぼでは、小魚がだんだんいなくなります。そして、1986年、日本のコウノトリは絶めつしてしまいました。兵庫県豊岡市のコウノトリ保護増殖センターでは、親鳥をロシアからもらい、人工繁殖を行ないました。次々と雛が誕生して、100羽ほどになりました。コウノトリを野生にもどす試みが始まっています。天井のない囲いの中で、自分の力で餌をとる練習をしています。豊岡市の人たちは、コウノトリが野生に帰れる場所作りに乗り出しました。休耕田に一年中、水をはって魚や貝を増やしています。コウノトリが十分に生きていくことができる環境が整いつつあります。

復活させよう コウノトリ
小川や田んぼにえさがいなくなり、1986年、日本のコウノトリは絶滅しました。今、人工繁殖に成功したコウノトリを野生に戻す試みが行われています。
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