ねらい

大分県の大浦川は小鹿田(おんた)焼きの土づくりに300年以上も利用されてきたことを知る。川の水が人々のくらしと文化を支えてきたことがわかる。

内容

小鹿田(おんた)焼きは、江戸時代から、大分県日田(ひた)市の皿山で作られてきた焼き物です。その特徴は、表面の小さな削り後から、土の色が見えることです。ここでは、大浦川の水を利用して、焼き物の土作りをしています。大浦川は、山あいをぬって流れる4キロメートルの短い川です。川辺にあるのが、唐臼(からうす)です。川から引いた水の力を使っています。臼の中にあるのが、焼き物にする土です。2週間から3週間かけて、土をこまかく砕いていきます。小鹿田焼独自の色と手ざわりを作りだします。小鹿田焼は、ふだん、家庭で使う皿やかめがほとんどです。二昼夜、寝ずの番をして、焼き上げます。焼き物の里、小鹿田では、三百年人々の暮らしの中で、大浦川の唐臼の音が響きつづけています。

日本の川 大分県 大浦川(おおうらがわ)
大分県日田市の皿山で作られる小鹿田焼きの焼き物作りには、大浦川の水が利用されています。川から引いた水の力を使って、唐臼で土を細かく砕きます。