ねらい

生き物はそれぞれ食べる、食べられる関係で生きていることに気づく。この関係が輪になっていることを知り、これを食物連鎖ということがわかる。

内容

水辺の生きものの食べる、食べられるの関係をみてみましょう。水中で一番たくさんいるのがプランクトンです。光合成(こうごうせい)をする植物プランクトンは動物プランクトンに食べられます。プランクトンはメダカなど小さな魚の大事な栄養源です。メダカはヤゴなどの肉食の昆虫に襲われます。水の中にはヤゴの他にもゲンゴロウなど肉食性の昆虫はたくさんいます。こうした昆虫たちを食べるのがカエルです。オタマジャクシのときはヤゴに食べられますが、カエルになるとトンボを食べてしまいます。力の強いカエルでもかなわない生きものがいます。タガメです。タガメは強力な前足でカエルを抱えこみ、注射針のような口から消化液を送り込み肉を溶かしてしまいます。こうした水辺の食べる食べられる関係でいちばん強いのが鳥たちです。けれどこの鳥のフンは植物プランクトンの栄養にもなります。こうして食べる食べられる関係が輪のようになっています。

たんぼの生物と食べ物
植物プランクトン、動物プランクトン、メダカなど小さな魚、ヤゴやゲンゴロウなど肉食の昆虫、カエル、そしてタガメと続く食物連鎖の頂点は鳥たちです。