ねらい

古代から農業やピラミッド作りの際にナイル川が利用されていたことがわかる。ナイル川がアフリカ人のくらしを昔から支えてきたということがわかる。

内容

ピラミッドで有名な古代エジプト文明は、5千年前に、ナイル川の下流で生まれました。ナイル川は全長6695km。上流のエチオピア高原では、雨季になると雨が降り続きます。増水したナイル川は、大地を削りながら流れ、下流のエジプトに洪水を引き起こしました。エジプトの人たちは、水が引くと、畑で小麦や綿花を作りました。泥には栄養分が含まれていたからです。壁画には、豊かな作物の様子が、描かれています。ピラミッドは国王の墓で、たくさんの巨大な石が使われています。水量が増したナイル川で、舟を使って石を運びました。エジプトには、ピラミッドが80ほど残っています。人々は、岩に線を刻み、洪水になる時期や水の量を予測しました。ナイロメーターと言われる水位計です。水位が高い年は収穫も多かったので、ナイロメーターをもとに、税が決められました。ナイル川のおかげで、エジプトには古くから人が住み、文明が生まれたのです。

アフリカ ナイル川
エジプトに古代文明が生まれたのはナイル川のおかげでした。洪水で運ばれた泥のおかげで豊かな作物がとれ、ピラミッドを作る巨石も舟で運べたのです。