ねらい

稲の干し方には地域ごとにいくつかの方法があることがわかる。地形や風向きにあった方法で行われており、その工夫に気づくことができる。

内容

刈り取った稲には、水分がまだたくさん残っているので、乾燥させなければなりません。稲の自然乾燥には、地域によって、いろいろなやり方があります。これは束立てや、地干しと呼ばれるやり方です。地面に稲の束を立て、風と地面の熱を利用して乾燥させます。田んぼに組んだ棒は、はさや稲木などと呼ばれます。この棒に稲の束をかけていく作業は、はさ干しなどと言われます。日当たりが良すぎるところでは、日陰に向けて干すこともあります。米が割れないようにするためです。日本海側の湿気が多く、風通しも良くない地域では、6段から9段もある高いはさを作るところもあります。大人の背ぐらいの高さの棒に、稲の束をかける棒がけというやりです。かわいた気候の地域でよく利用される方法です。風とおしをよくするために、らせん状にする棒がけもあります。稲の干し方には、地域ごとに地形や風向きにあったやり方が工夫されています。

稲の自然乾燥
刈り取った稲には水分がたくさん残っているので、乾燥させる必要があります。地域ごとに工夫された、地形や風向きに合った自然乾燥の仕方を紹介します。
関連キーワード:
おこめはさオコメイネ