ねらい

稲の品種改良の仕組みや過程がわかる。手間の多さや完成までの年月の長さからそこに従事する人々の工夫や苦労を考えることができる。

内容

イネの新しい品種は、ちがった品種をかけあわせて作ります。イネの花が開いたところです。おしべの先には花粉ぶくろがあって、その中に花粉がたくさん入っています。自然の状態では、花粉が風に運ばれめしべについて受粉します。人工交配では、花が開く前に、母親となるイネの穂を43度の湯に7分間漬けます。花粉が働かないようにしてしまうのです。穂を切ってめしべを露出させた父親のイネの花粉をつけます。交配が終わると、すぐに袋をかけます。他の花粉が入らないようにするためです。新しい品種として、世にでるまでには、少なくとも10年はかかります。

米の人工交配
稲の新しい品種ができるまでに10年はかかります。違った品種をかけあわせて新しい品種を作るために、人工的に受粉させる人工交配の方法を紹介します。