ねらい

北極圏でも暖かい島を知る。海水が凍るときの特徴を知り北極の氷が熱帯のメキシコ湾流を北極圏まで届けるのを支える役割を果たしていることがわかる。

内容

ノルウェー北部のロフォーテン諸島です。気温は最も寒い月でも平均で0度前後です。北緯68度、北極圏にあるのに、北海道の札幌よりもずっと暖かいのです。暖かいのは、沿岸までメキシコ湾流が達し、海水温が10度もあるからです。メキシコ湾流をロフォーテン諸島まで引き寄せてるのは北極の氷です。氷の下に潜ってみましょう。氷の下には、もやもやと下に向かう流れがあります。海水は凍る時に、水分を奪われます。すると塩分が増えて重くなり、底に沈んでいくのです。水槽に氷を浮かべて実験します。色のついた水が氷の方に引っ張られています。氷で冷やされ、重くなった水が沈んでいるからです。熱帯で生まれる海の流れが北極圏まで届いているのです。

北極にとどくメキシコ湾流
北極圏にあるノルウェーのロフォーテン諸島は、メキシコ湾流のおかげで冬でも北海道より温暖です。メキシコ湾流が北極圏まで届く仕組みを解説します。
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