ねらい

昭和基地での大気観測について、その方法や過酷な条件下での苦労がわかる。上空のオゾン層の状態を知るには、毎日の観測が大切であることを知る。

内容

南極、昭和基地。ブリザードが吹こうと極夜だろうと休みなく続けられている観測があります。大気中のオゾンや二酸化炭素を調べる大気観測です。上空のオゾンを観測するには気球を使います。観測用の気球は高さ20kmにまで達します。温度は氷点下85度。気球のゴムが寒さで硬くなり、割れてしまうのを防ぐために灯油につけます。気球に取り付けるオゾンの観測装置も入念にチェックします。準備が整うといよいよ気球を空に放ちます。上空の気球からはデータがリアルタイムで送られてきます。縦軸は高度、緑の線がオゾンの量、黄色い線は気温を表しています。上空に行くに従って、気温は下がり、オゾンの量は増えていることがわかります。上空およそ15kmから30kmは「オゾン層」と呼ばれています。この、オゾン層は日々、状態を変えています。そのため、毎日の観測が欠かせないのです。

日本の大気観測
昭和基地では気球を使った大気観測を毎日行っています。気球は上空20kmまで昇りながら、オゾンや二酸化炭素の量を調べ、データを地上に送ります。