ねらい

産業や地形条件から見て、特色のある地域の人々の生活を調べる。

内容

愛媛県宇和島市は、真珠の養しょくが盛んです。その生産額は40億円にも及びます。日本有数の真珠の産地です。宇和島市の沖に広がる宇和海は、暖かく波が穏やかな海です。そのため昔から、真珠の養殖が盛んでした。養殖の作業が始まるのは3月。アコヤ貝という、生きている貝の中に、大きさ7ミリほどの真珠のもとを埋め込みます。このもとが、アコヤ貝の体の中で真珠に育っていくのです。真珠のもとを入れたアコヤ貝を、海に沈めます。アコヤ貝の体を通して、海の栄養をたくさん吸収する真珠のもとは、1年から2年かかって、真珠へと育ちます。12月。海の水の温度が下がり、真珠は輝きを増します。この時期、アコヤ貝を海から引き上げます。養殖業者の人たちは、傷をつけないよう気をつけ、貝の中から一つ一つ真珠を取り出していきます。とれた真珠は、輝きと形、大きさによって分けられていきます。

愛媛県の漁業 真珠の養殖
愛媛県宇和島では、暖かく波が穏やかな海を利用して昔から真珠の養殖が盛んです。アコヤ貝の体内でおよそ1,2年かけて真珠へと育ちます。
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