ねらい

西洋で地図がどのように作られてきたか、実物を見ながら地図の歴史をたどることができる。より精密で使いやすい地図を作るための工夫がわかる。

内容

南極探検に欠かせない地図。これは紀元前6世紀頃に西アジアで作られたバビロニアの世界地図。現存している最も古い地図と言われています。二重の円が海。その内側が陸地、2本の線はチグリス川とユーフラテス川です。紀元前3世紀の地図。インドからヨーロッパと、アフリカの北部だけ描かれています。これは2世紀のエジプトの科学者プトレマイオスの学説をもとに15世紀ころに書かれました。地球が丸いことを示すために扇形です。12世紀、ヨーロッパはきちんと描かれています。14世紀、地中海周辺は正確に描かれています。これはマルコ・ポーロの東方見聞録をもとに描かれましたが、東アジアは正確ではありません。16世紀後半は現在の地図に近づきます。大航海時代、船が世界中を巡り、日本も描かれています。20世紀は、レーザーでの測量、人工衛星や航空機からの写真などが使われるようになり、より使いやすい地図を求めて開発され続けています。

地図の歴史
南極探検をするのにも地図は欠かせません。紀元前に粘土板に書かれた世界最古の地図から、人工衛星の写真などを使って作る最新の地図までを紹介します。
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