ねらい

日本の食料自給率は主な先進国の中でも低いことがわかる。日本の食生活の変化を知り、食料自給率が上がらない原因と問題について考えることができる。

内容

国内で食べられる食料のうち、国産のものがどれくらいあるのかをあらわすのが食料自給率です。食生活の変化に伴い、日本の食料自給率は主な先進国の中でも低いレベルにあります。朝食を例にとってみましょう。昔ながらのご飯中心の食事の場合、その自給率はおよそ80%になります。一方、今では一般的になった洋風の食事では、自給率は、およそ15%になってしまいます。パンの原料である、小麦の自給率が低いからです。これは、2002年の小麦と大豆の国産と輸入ものの価格を比べてみたものです。国産の方が、小麦で6倍、大豆で8倍高くなっています。輸入ものに比べて国産のものは高く、使われる量も少ないため、自給率が上がっていきません。

穀物の自給率
私たちが食べている食料のうち、国産のものがどれくらいあるかを表すのが食料自給率です。先進国の中でも低レベルにある日本の食料自給率を解説します。