ねらい

獅子座流星群の様子がわかる。流星群とすい星の関係や、獅子座の方向に見えた理由など、獅子座流星群の仕組みを詳しく知ることができる。

内容

1999年11月。世界中で、一大天体ショーを見ることが出来ました。流れ星です。一時間に10個以上見ることができました。流星群です。この流星群はしし座の方向から流れるように見えるため、しし座流星群と呼ばれています。流星群は、太陽の周りをまわる彗星と大きく関わり、しし座流星群と関連するのは、33年周期で太陽に近づく、テンペルータットル彗星です。この彗星は、氷や岩の固まりで、太陽に近づくとガスやちりが蒸発して尾ができます。彗星は尾を引いたまま、太陽の周りを回り、やがて遠ざかります。この時、宇宙に漂ったちりは、地球の軌道と交差する所に残されます。これが地球の引力に引かれて落ちてきた時、大気との摩擦で高温になって光ったものが流れ星です。地球の軌道とちりの軌道がぶつかる方向にはしし座があるため、しし座から流れ星が落ちてくるように見えるのです。彗星から吹き出した小さなちりなどの粒が、流星群の正体です。

しし座流星群
1999年11月、しし座流星群と呼ばれるたくさんの流れ星が世界中で観測されました。この流れ星の正体は、彗星が太陽系の中に残していったちりです。