ねらい

最新式の火星探査機を見ることができる。探査機の最新技術や、実際の火星の映像から、天体への興味関心を持ち、関わる人々の工夫を知ることができる。

内容

1996年12月。アメリカの火星探査機、マーズパスファインダーが打ち上げられ、約7か月かけて、火星へ向かいました。パスファインダー計画では、多くの新技術が試みられました。着陸方法もその一つです。大気圏に突入した後、エアバッグが開き、探査機を包み込みます。そして、逆噴射して減速し、エアバッグを直接地表に落とすのです。エアバッグに守られた探査機は、バウンドした後、着陸します。その後、エアバッグは自動で閉じられ、内蔵されている太陽電池パネルを開きます。そして、日の出と同時に探査機は火星探査を始めます。この探査機には、ローバーと呼ばれるロボットも搭載されています。正面にある二つのカメラで物を立体的に見ることが出来るため、障害物をよけて進むことができます。探査機の映像が、電波で地球まで送られてきました。こうして人類は、バイキング計画以来21年ぶりに、直接火星の映像を手に入れることが出来たのです。

火星探査~マーズパスファインダー~
マーズパスファインダーは、アメリカの新しいタイプの火星探査機です。そのユニークな火星着陸の様子や、火星表面での探査機の活動の様子を紹介します。
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