ねらい

かつての公害の状況を今に語り継ごうとしている北九州市の取り組みを知ることができる。公害の詳しい状況を知るとともに、若い世代に伝えていく重要性に気づくことができる。

内容

福岡県北九州市にある「北九州市環境ミュージアム」。地球温暖化やゴミ問題など、環境に関する問題を学ぶ事ができます。特に力を入れているのが、公害で北九州市で起きた公害の資料が残されています。子ども達に解説をしているのは、ボランティアの人たちで、当時の様子を話します。北九州は工業都市ですが、工業の発展は、公害という問題を生み、海は排水で汚れ、魚が住めなくなり、大気汚染も深刻でした。喘息などの病気患者が年間千人を超え、公害に反対する市民に押され、市と会社は対策にのり出しました。それから約40年。海には百種類以上の魚が戻り、大気に含まれる有害物質の量は、3分の1に減りました。しかし、かつての公害の苦しさを知る人も年々減りつつあります。環境ミュージアムでは、若いボランティアを集め、語り部の養成を始めました。つらい体験を語り継ぐことで、北九州の人たちは、公害のない今の環境を守り続けようとしています。

公害をのりこえた北九州の町
北九州市にある「環境ミュージアム」では、かつて北九州市で起きた公害の資料を展示しています。当時の様子を知るボランティアが、公害の様子を詳しく紹介しています。