ねらい

化石燃料を燃やしたときに出る物質が雨に溶けて起こる酸性雨のしくみを知り、酸性雨が動物や植物に与える影響を考えることができる。

内容

化石燃料を燃やしたときに出る、硫黄酸化物や窒素酸化物などが溶けて、強い酸性になった雨のことを酸性雨といいます。1980年代、ドイツ南西部の広大な針葉樹の森では、わずか10年ほどの間に、森の半分の木が枯れたり弱ったりしました。その原因の一つではないかと言われたのが酸性雨でした。日本でも、同じ頃から、立ち枯れる木が各地で見られるようになりました。大量の酸性雨は川や湖なども酸性にします。酸性になった川や湖は、生き物に悪い影響を与えるといわれています。酸性雨が、動物や植物に実際にどのような影響を与えるのか、研究が始まっています。

酸性雨の影響
化石燃料を燃やした時に出る硫黄酸化物や窒素酸化物などが溶けた強酸性の雨を酸性雨といいます。酸性雨は、木や、川や湖の生き物に悪い影響を与えます。