ねらい

今まで捨てていた工場廃液を発電に利用している取り組みを通して、環境に優しいリサイクルの現状を知ることができる。

内容

茨城県にあるビール工場です。ここでは余分なビールを使って、工場内の発電などを行っています。発電に使うのは、ビールを缶に詰めるときに出る余分な廃液です。ビールの原料の麦芽やホップがたくさん含まれているこの廃液は、これまで排水として捨てられていました。この排水には、ビールの原料である麦芽やホップが含まれています。排水をためたタンクです。麦芽やホップがたくさん残っている排水の中に「メタン菌」などの微生物を入れます。するとこのメタン菌が麦芽やホップを食べてメタンガスを発生します。このメタンガスを燃料にして発電を行っています。こうしてメタンガスを使った発電によって生まれた電気は、工場内の明かりや、電気運搬車などの電力として使われています。今では、工場などおよそ4%の電力がまかなえるようになりました。

ビール廃液での発電
ビールから出る廃液に微生物を入れ、メタンガスを発生させ、それを燃料にして発電を行う試みが行われています。