ねらい

ブリザードについて、その様子や激しさについて知ることができる。ブリザードから身を守るために、隊員がさまざまな工夫をしていることに気づく。

内容

南極、昭和基地では、冬になると気候が激変することがあります。まるで台風のような強い低気圧が海岸線に押し寄せ、激しいブリザードを引き起こします。これがブリザードです。ひどいときには秒速50mを超える雪嵐が、三日以上続くこともあります。昭和基地では、激しいブリザードがくると危険なため、外出禁止になります。しかし、ブリザードがきたときに離れた建物にいる人を救出しにいくこともあります。この場合は、必ず二人以上で行動します。ブリザードがひどくなると足もとも見えなくなります。建物の間には、安全のためにロープが張ってあります。隊員たちは、このロープを頼りに移動します。建物の距離は、およそ150m。ふだんはすぐに行けるこの場所まで、この日は10分以上かかりました。過去には、ブリザードに会い、基地のすぐ近くで亡くなった隊員もいます。冬の白い恐怖・ブリザードは、南極の自然の厳しさをわたしたちに教えてくれます。

ブリザード
南極では、冬になると台風なみの強い低気圧が、ブリザードという雪嵐を引き起こします。時には秒速50mを超える雪嵐が、三日以上続くこともあります。