ねらい

日本人で初めて南極の地を踏んだ人物、白瀬矗について知り、南極点到達を心に決め、努力する白瀬矗の気持ちを感じることができる。

内容

現在活躍している南極観測船しらせです。船の名は、明治時代に日本人で初めて南極の地を踏んだ、陸軍中尉、白瀬矗からつけられました。白瀬にとって、探検は子どもの頃からの夢でした。寺子屋でコロンブスやマゼランの話を聞き、人跡未踏の地を探検しようと決めたのです。1910年、白瀬が南極探検計画を発表した時、まだ誰も南極点に到達していませんでした。1910年11月、日本を出発。白瀬の探検隊27名を乗せたのは、漁船を改良した船で、今の「しらせ」の50分の1以下の小さな船でした。1912年1月12日、南極大陸のロス海に着きました。すでに、アムンセンが南極点に到達していた事を知りますが、白瀬と4名の隊員は、2台の犬ゾリで南極点を目指します。1月28日。南緯80度の地点に着きました。これ以上進むと食料が足りなくなると考え、引き返す事を決意。白瀬矗は、6月20日、1年7か月の探検を終え、日本に帰ってきました。

白瀬矗(しらせのぶ)の南極探検
現在の南極観測船しらせの名前のもとになった陸軍中尉白瀬矗の、日本人として初めての南極探検の様子です。白瀬隊は南緯80度の地点まで到達しました。