ねらい

津軽海峡の早い海流を利用した発電の試みを知ることができる。海底に発電機を置いて海流によってタービンを回すしくみも知ることができる。

内容

本州と北海道を隔てる津軽海峡で、海の力を利用して新しいエネルギーを作ろうという研究が行われています。津軽海峡には、日本海から対馬海流が流れ込んできます。その量は、1秒間に1500万トン。速さは、最高で秒速3.5メートルにもなります。氷と同じ強さのウレタンボードで、実験してみました。秒速1.5メートルで、割れてしまいました。秒速3.5メートルで流れる津軽海峡の水の圧力は、1平方メートル当たり、780キログラムにもなります。現在、弘前大学では、この水の力を利用した海流発電の実験を行っています。海底に発電機を置きます。この発電機が海流を受けて回転し、電気を生み出すという仕組みです。海流の力を利用した発電によって、137万世帯に電気を送ることができるといわれています。

津軽海峡の海流エネルギー
津軽海峡には日本海から対馬海流が流れ込んでいます。秒速3.5mの流れを利用した海流発電の実験が行われています。この発電で137万世帯に電気を送ることができます。