ねらい

戦前の状況を知ることで精神の自由の重要性を理解するとともに、一方でそれが無制限ではないことも理解する。

内容

これは明治時代の初めに盛んになった、自由民権運動の演説会を政府が弾圧している様子です。明治から昭和にかけて、日本は国の体制を優先し、国民の思想や行動を制限しました。軍国主義が高まるにつれ、統制は更に厳しくなりました。治安維持法によって、国の体制に批判的な人々が次々に捕らえられ投獄されました。言論統制は学問の分野にも及び、論文で政府を批判した大学教授が大学を追われ、反戦を掲げた知識人が検挙されました。日本国憲法では思想及び良心の自由。信教の自由。集会結社、表現の自由。学問の自由を明確に定めています。国民一人一人の自由を尊重することが民主主義の基本原理なのです。しかし、自由権は無制限ではありません。憲法でも、国民の自由や権利は、常に公共の福祉のために利用する責任を負い、公共の福祉に反しないことを求めています。

基本的人権 精神の自由-中学
日本国憲法は「思想・良心」、「表現」、「言論」などの自由を定めています。それは民主主義の基本原理です。