ねらい

2009年に開始された「裁判員制度」について、その基本的な概要を理解する。

内容

2009年から開始された裁判員制度。国民が裁判官とともに特定の刑事裁判に参加する制度です。国民の意見を裁判に反映させ、司法への信頼を高めるために導入されました。裁判員裁判では、6人の裁判員と3人の裁判官が一緒に担当します。あらかじめ裁判官、検察官、弁護士が話し合い争点を絞り込むため、審理は数日で完了します。裁判員は、満20歳以上の国民の中から抽選と面接によって選ばれます。選ばれた人は、原則として断ることができません。裁判員裁判の対象となるのは、殺人や強盗致死傷など社会の関心が高い事件で、年間1千〜1千7百件ほど行われています。裁判員制度で国民の意見が裁判に反映されるようになった一方、裁判員になることを辞退したり、欠席したりする人が増え課題となっています。

裁判員制度-中学
裁判員制度とは、抽選された国民が、殺人などの凶悪事件について裁判官と共に裁判に参加する制度です。