ねらい

「市町村合併」の学習は、「政令指定都市」の内容と表裏一体の要素がある。あわせて理解する。

内容

2001年5月、浦和市、大宮市、与野市が合併、全国で10番目の人口を抱える大都市になりました。1990年代の終わり頃から、全国的に市町村の合併が相次ぎました。背景にあるのは厳しさを増す自治体の財政です。そのため、合併によって財政規模を大きくし、仕事の効率化を図ろうというのがねらいです。地方分権を進めている政府も、効率的な行政サービスを目指すために自治体の合併を後押しし、2006年3月31日までに合併を終了した市町村には国が支給する地方交付税を10年間減らさないなどの優遇措置をとりました。その結果、1999年の時点で3200以上あった市町村が、1800程になりました。兵庫県篠山市では、合併を機に人件費の削減など行政の効率化を図り、代わりに公共施設の整備を進めました。しかし、市町村合併には親しんできた町の名前が消えたり、きめ細かな行政サービスが受けられなくなったりするなどの心配もあります。

市町村合併
1999年に約3200あった市町村が相次ぐ合併で現在約1800になりました。その背景には自治体の財政難があります。