ねらい

国会の様々な権能について、衆参両院の差異を含め、正確に理解することで、議会制民主主義について考える。

内容

日本のように議会制民主主義の国では国の政治の中心は国会です。憲法では、国会についてこう定めています。第41条国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。国会の大きな役割は、法律の制定、予算の審議・議決、内閣総理大臣の指名、国の機関を監督する仕事や、条約の承認、憲法改正の発議などです。国会は衆議院と参議院からなっています。これを二院制といいます。二つの議院で慎重に審議することで、国民の様々な意見を、より広く国会に反映させるための仕組みです。国会の審議では、両院の意見が一致することが望まれますが、違った場合、衆議院の優越が認められています。優越性を認められているのは、法律案の議決、予算の審議、条約の承認、内閣総理大臣の指名などです。また、内閣不信任案を決議できるのは、衆議院だけです。

国会
国会は唯一の立法機関であり、また首相を指名するなど様々な権限を持ちます。衆議院と参議院の二院制です。