ねらい

社会保障の理念と具体的な制度について学ぶ。「基本的人権・社会権・生存権」を参照し、理解する。

内容

だれもが安心して暮らせる社会を実現するためには、社会保障の充実が欠かせません。自分の生活は自分で支えることが基本ですが、けがや病気、失業など、生きていく上では様々なリスクがあります。このように、やむを得ない理由で生活が不安定になるような事態に陥ったときに、国が生活を保障するのが『社会保障制度』です。日本国憲法では、第25条の1項で、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」、2項で「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とし、これらに基づいて社会保障制度が整備されてきました。制度は、「社会保険」、「公的扶助」、「社会福祉」「公衆衛生」の4つの柱からなります。

社会保障制度とは
憲法25条がうたう「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を実現する大きな柱の一つが社会保障制度です。