ねらい

加盟国は安保理決定に従う義務を負う。常任理事国の持つ拒否権という絶大な権限。安保理とは何かを学ぶ。

内容

国連、安全保障理事会・安保理は世界の平和と安全の維持を目的にした国連の主要機関。加盟国は総会の決定に従う義務はありませんが、安保理の決定には従う義務があります。安保理は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5つの常任理事国と任期が2年の非常任理事国・10か国で構成。常任理事国には、議案を拒否する拒否権が与えられ、1か国でも拒否権を発動すれば決議案は否決されます。東西冷戦時代は、旧ソ連が何度も拒否権を発動し、90年代の終わり頃からは、アメリカが、発動するようになりました。2001年、パレスチナに国連の監視部隊を派遣する決議案にアメリカが拒否権を発動した時の様子です。2003年は、イラクへの軍事行動をめぐり各国が安保理で対立。アメリカは、合意を得られないままイラクへの攻撃を開始。世界の平和と安全に対して、安保理が機能を果たせるよう、常任理事国の構成や拒否権を見直す動きが出始めています。

国連安保理
安全保障理事会(安保理)は国連の主要機関です。現在、安保理の在り方に各国から見直しの声が出ています。