ねらい

カンボジアは冷戦終結が内戦終結となり、旧ユーゴは内戦勃発となった。冷戦後の対照的な両国を考える。

内容

第2次世界大戦後、東ヨーロッパには社会主義国が生まれましたが、体制への不満や、民族間の紛争から、内戦が起きた国もありました。旧ユーゴスラビア連邦では、指導者・チトーの下でセルビア人、クロアチア人、アルバニア人などの、多数の民族や共和国、宗教、が共存する国でした。1980年、チトーが死去すると、民族間の対立が表面化。91年、スロベニアとクロアチアが独立を宣言し、セルビア主導のユーゴ連邦軍とクロアチア軍の戦闘が開始。92年、ボスニア・ヘルツェゴビナが独立し、旧ユーゴスラビア連邦が崩壊。民族間の対立で起きたボスニア紛争での死者は25万人以上。97年には、セルビア共和国からの独立を目指すコソボ自治州のアルバニア系住民を、政府軍が弾圧し、紛争が激化したため、NATO軍が空爆を開始、約80万人が難民となりました。十年に及ぶ戦争は、2000年頃からおさまり、旧ユーゴスラビアは、6つの国にわかれました。

旧ユーゴスラビア
東側陣営のユーゴスラビアは多民族国家でした。しかし冷戦終結後、激しい内戦と共に分離解体が進みました。