ねらい

核兵器が国際法違反かどうか判断した事例を通して国際司法裁判所の役割について考える。

内容

国際司法裁判所は、国や国際機関からの提訴に基づいて法律的な判断を下す国連の主要機関です。裁判所はオランダのハーグにあり15人の裁判官で構成されています。1994年、国連総会は、核兵器を使うことと核兵器を保有し、威嚇することが国際法に違反するかどうかの判断を国際司法裁判所に要請する決議を採択しました。これを受けて、国際司法裁判所は1995年、被爆地・広島市の市長をはじめ、世界22カ国の代表が意見を述べる口頭陳述を行いました。そして、翌1996年、核兵器の使用・威嚇は、一般的には国際法に違反するという勧告的意見をだしました。勧告的意見は、法的拘束力を持ちませんが国際司法裁判所が下した判断の意義は大きく、核保有国は、今後、この判断を具体的に生かす必要があります。

国際司法裁判所
国や国際機関の提訴を受け法的な判断を下すのが国連機関・国際司法裁判所です。オランダのハーグにあります。