ねらい

第二次大戦後の国際経済におけるガットの役割を学習し、かつウルグアイ・ラウンド後のWTOの設置を考える。

内容

関税、及び貿易に関する一般協定・ガットは自由貿易を促進する事を目的にした国際協定です。第2次世界大戦後、世界経済の繁栄や雇用の拡大にとって、貿易の発展が大切だという考えが広がり、1948年、23か国が参加し国際経済を貿易面で支える枠組みを作る事になりました。それがガットです。基本原則は関税以外に貿易を制限しない事、特定の国に高い税金をかけたり輸入品に不利な税金をかけたりしない事などです。86年、南米のウルグアイに世界124か国が集まり、貿易自由化のための交渉「ウルグアイラウンド」が行われましたが、サービスや知的所有権の扱いなどで、なかなか結論がでず、93年にようやく合意に達しました。これを実行するため95年、ガットは発展的に解消し、紛争処理機能を強化した機関が作られました。世界貿易機関WTOです。本部はスイスのジュネーブに置かれ、サービスや知的所有権を含めた貿易の自由化を推し進めています。

ガット
自由貿易の促進を目的にした国際協定・ガットは1995年発展的に解消、世界貿易機関WTOが設置されました。