ねらい

山林伐採が海の環境をも変えてしまうことを知り、豊かな海を守ろうとする人々の工夫と努力について考えることができる。

内容

宮城県、矢越山。気仙沼湾の上流にあります。ここでは、漁師の人たちが、木を植える活動を行っています。きっかけは、1970年ごろから見られるようになった、海の異変でした。赤潮がたびたびおこり、養殖しているカキの身が赤くなる「血ガキ」が発生し、売り物にならなくなってしまったのです。原因は、山の木が減り、土の中の栄養が、海に運ばれなくなったからだと言われています。そこで漁師さんたちは、山に木を植え、元の豊かな海に戻す取り組みをしているのです。この木を植える活動に、最近では、首都圏などから参加する人も出てきました。70人から始まったこの取り組みは、現在では700人以上が参加するまでになりました。

海を守る植林
養殖業に被害をもたらす赤潮が頻発していた宮城県矢越山では、漁師の人たちが木を植える活動を行っています。
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