ねらい

各地の農業生産の特色を知り、自然的、社会的条件との関わりを考える。

内容

福岡県を流れ、有明海に注ぐ筑後川。この流域に広がる筑紫平野では、早くから優れた農業技術が開発され、発展してきた農業先進地です。水路が網の目のように張り巡らされ、灌漑設備が整えられていました。この水車は200年前の灌漑方法を今に伝えています。福岡県は現在も九州一の米の産地である他、畳表の材料となるイグサも全国上位の生産県です。しかし福岡県では工業が発展するにつれ農業の占める割合は低下してきていました。そこで福岡市などの大消費地が近いという地域性を生かし、収益の高いビニールハウスによるナスやイチゴ、花などの栽培が盛んになっています。南部の八女地方では茶の栽培も盛んに行われ、質の良い玉露は全国の半分近くを生産しています。

福岡県の農業
福岡県では筑紫平野を中心として。稲作を初め野菜や果物などの農業も広く行われています。