ねらい

各地方の自然的な特色について知り、それがどんな文化を生み出しているかに関心を持つ。

内容

長崎県は、壱岐(いき)・対馬(つしま)や五島列島など、島が県の面積の半分近くを占めています。五島列島や壱岐では、荒波に削られた断崖やリアス海岸など変化に富んだ海岸線が見られます。気候は対馬暖流の影響で温暖ですが、梅雨前線や台風の被害を受けることがあります。1982年、長崎市の豪雨災害は、一日の雨量が606ミリメートル。死者296人に上る大災害でした。また、1991年、島原一帯は、雲仙普賢岳の大規模な火砕流などによって多くの被害を出しました。火砕流は一気に山を駆け下り、ふもとの家々を襲いました。これに土石流も加わり被害を大きくしました。1996年に噴火活動の終結宣言が出され、被害にあった農地や住宅地の復旧に力が入れられました。噴火直後は遠のいていた観光客も、韓国や台湾など、アジアから訪れる人が増えたこともあり、島原半島全体では、噴火前とほぼ同じ水準にもどっています。

長崎県の自然と災害
長崎県は面積の多くを島が占めています。豪雨や火山の噴火などで大きな自然災害を受けた事もあります。