ねらい

各地の生活文化を知り、その自然的、歴史的背景を考える。

内容

今からおよそ300年前の元禄の頃、大阪は商品経済が発達し、町人文化が最も栄えた場所です。大阪で生まれた文化は上方文化と呼ばれました。上方文化の担い手として登場した一人に、井原西鶴がいます。井原西鶴は、大金持ちの商人の世界を題材にした日本永代蔵や世間胸算用を書き記し、自らの汗と努力で富を蓄えていく商人たちの姿を褒め称えました。そして、才覚・算用という言葉で表現される大阪商人の気質が、大阪の文化を育み、現在にも受け継がれています。大阪ミナミの問屋街や、「食いだおれ」のシンボルである道頓堀の賑わいは、そんな大阪の文化を肌で感じることのできる場所です。また、落語や漫才なども大衆的な芸能として、大阪で生まれたものです。落語や漫才、喜劇などの演芸は、現在も大阪の庶民の生活に最も親しまれている娯楽となっています。

大阪府の文化
江戸時代から町人文化が花開いた大阪は、現在も独特の文化をきづいています
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