ねらい

各地の工業の特色を知り、地理的条件や歴史的条件の影響を考える。現在の問題点について知る。

内容

大阪は、重化学工業によって発展してきました。中心地となってきたのが、臨海地区です。堺などの臨海地区は、阪神工業地帯の中心部となっており、鉄鋼や造船、機械などの重化学工業が発達しました。しかし重化学工業は、高度経済成長の終わりとともに衰退していきました。泉州地区は、古くから綿工業が発達した場所で、繊維業が盛んです。中国からの輸入品に悩まされながらも工夫を凝らし、ニット製品などを生産しています。内陸地区は電気業が盛んで、重化学工業に代わって生産を伸ばしてきた場所です。内陸・東大阪の重要な工業地域となっている門真市は、もともとは穀倉地帯でしたが、宅地造成によって農村から産業都市へと変化しました。そして、大手家電メーカーが本社を置いたことから、電器産業が盛んになっていきました。門真市にある電器メーカーの工場では、早くからオートメーション化が進み、産業ロボットなどを用いて生産を伸ばしてきました。

大阪府の工業
大阪は臨海地区を中心として、重化学工業が盛んです。また内陸部は家電製品などの生産が盛んです。