ねらい

貝塚の出土品から縄文時代の生活を考える。

内容

千葉県北西部にある「加曽利(かそり)貝塚」です。貝塚は、食料とした貝殻などを捨てたものが積み重なった遺跡です。貝塚を調べる事によって、当時の人々の暮らしが分かります。アサリやハマグリなどの貝殻の他、ヒラメ、コチ、スズキといった魚の骨も見つかっています。貝塚から出土するのは、魚貝類の殻や骨だけではありません。神奈川県の「称名寺(しょうみょうじ)貝塚」からは、ニホンザル、イノシシ、シカの骨が出土しました。他に、カシやクリなどの木の実も発掘されます。貝塚の分布からも、縄文時代の様子が分かります。これは、現在の関東地方の地図。ここに、見つかっている貝塚の位置を、赤い丸で示します。かなり陸地に入り込んだ場所にも、貝塚があることが見てとれます。なぜ、海から離れた場所に貝塚があるのでしょうか?縄文時代は、現在よりも平均気温が高かったため、海水面も上昇し、海岸線が陸地の内部にまで入り込んでいたのです。

貝塚
縄文時代にすてられた貝がらが集まった場所が貝塚です。当時の暮らしがわかります。
関連キーワード:
ジョウモンカイヅカ