ねらい

縄文時代の巨大な都市遺跡から、当時の社会の様子を知る。高い技術力や多くの人たちの共同作業があった事がわかる。

内容

青森県の三内丸山遺跡。国内最大級の縄文遺跡です。ここには紀元前3500年頃から、およそ1500年間にわたって縄文人が定住していたと考えられています。竪穴住居の跡はおよそ500軒あります。ただし、これらに常に人が住んでいたわけではありません。この集落の人口は、最高で500人を超える程度だったと考えられています。集落の中心付近では、全長30mを超える巨大な建物跡が見つかりました。一度に200人以上収容することができるほどの広さで、祭りや集会の時に使われたと考えられています。さらに直径1mほどの6つの柱を持つ巨大な木造建築物も作られていました。縄文時代に、すでに高度な建築技術があったのです。集落の周りにあるクリ林は、人工的に管理されていたことがこれまでの調査で分かりました。縄文人は、ただ落ちているクリを拾ってくるのではなく、たくさん実をつける木、美味しい実をつける木を選んで、育てていたようです。

三内丸山遺跡
日本最大級の縄文の集落遺跡、三内丸山遺跡の様子です。