ねらい

本格的な外国の侵略を受けて、当時の日本人たちがどう対応したかを考える。

内容

「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」は、鎌倉時代、中国の元(げん)が攻めてきた時の様子を描いた絵巻物です。肥後(ひご)国―現在の熊本県の御家人・竹崎季長(すえなが)が、自らの活躍を子孫に伝えるために描かせたものとされています。多くの蒙古兵に囲まれて戦う季長。この絵巻物のクライマックスであり、もっとも有名なシーンです。当時、日本の武士の戦い方は一騎打ちでしたが、蒙古軍は集団で戦いました。腹を射抜かれて血を流す馬、苦闘する季長の表情など、ダイナミックな描写です。蒙古軍の「てつはう」という火薬兵器も、日本の武士たちを苦しめました。続く場面は、幕府の役人の屋敷です。御家人たちは、それぞれに自分の手柄を報告します。その内容に応じて、役人が褒美を決めるのです。季長は、馬を貰いました。

蒙古襲来絵詞
鎌倉時代に元が攻めてきたときの様子を表した絵巻です。
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