ねらい

巨大な古墳の様子について知り、強力な国家の成立によって、建設が可能になった事を考える。

内容

大阪府堺市中央部の台地には、およそ4km四方に47基の古墳が分布しています。4世紀の終わりから6世紀後半まで、ここに作られた古墳は、百を超えるといいます。一際目を引くのが、日本最大の前方後円墳、「大仙(だいせん)古墳」。三重の濠(ほり)で囲まれた墳丘(ふんきゅう)部分は、全長およそ486メートル。高さは30mを超えます。丸い後円部に石造りの部屋が作られ、その中に石の棺が納められました。古墳からは、人や馬、鳥、犬、家など、さまざまな「形象埴輪(けいしょうはにわ)」が出土しています。家をかたどった埴輪は、権力や富を表わします。これは、CGで再現した大仙古墳の姿です。かつては、全体が葺き石で被われ、白く輝く山でした。古墳の上にズラリと並べられた埴輪と、葺き石との色のコントラストが鮮やかな人工の山。1500年前、当時の最先端技術を駆使して築き上げた巨大なモニュメントです。

大仙古墳
日本最大の古墳。大阪府の大仙古墳を紹介します。