ねらい

地方豪族が立派な墓を持つ事ができた事を知る。また埴輪には、宗教的な意味合いがある事を知る。

内容

神戸市の「五色塚(ごしきづか)古墳」は、兵庫県で最大の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。全長194メートル、高さは前方部が11.5メートル後円部(こうえんぶ)は18メートルあります。4世紀から5世紀頃に作られたものといわれ、当時の姿が復元されています。古墳の表面には、拳ほどの大きさの「葺(ふ)き石」が隙間なく敷き詰められています。その数は、223万個。雨によって崩れるのを防ぐ工夫だと考えられています。また、高さ1メートルほどの「円筒埴輪(えんとうはにわ)」が、2000個ほど並べられています。埴輪は、神聖な場所である古墳の領域の目印として並べられたと考えられています。五色塚古墳は、誰の墓であるか分かっていません。この地方で大きな勢力を持っていた豪族のものだとする説が有力です。

五色塚古墳
兵庫県の五色塚古墳。円筒形の埴輪が多数見つかっています。
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