ねらい

沖縄諸島には、日本とは異なる王国が存在し、独自の文化を育んでいた事を知る。

内容

12世紀以降、琉球―現在の沖縄県では、各地に王が登場し、それぞれが石の城「城」を建てて争いを続けていました。14世紀には、「北山(ほくざん)」「中山(ちゅうざん)」「南山(なんざん)」の3つの王朝が勢力を伸ばします。その中で、中山王朝が、いち早く明と朝貢(ちょうこう)関係を結んで貿易を始めました。やがて15世紀初めに、中山王朝は、沖縄本島を統一して、琉球王国を築き、東アジア諸国との貿易を、国で管理するようになりました。その外交文書を集めた歴代宝案です。琉球が、シャム国―現在のタイや、マラッカ、あるいはマレー半島の島々と貿易をしていた事が記録されています。琉球は、こうした国々や日本、朝鮮との貿易で得た品々を、明に送りました。当時、明は貿易の相手国を制限する政策を取っていたので、琉球が他の国々との仲立ちとなりました。琉球王国は、東シナ海を中心とする中継貿易の要として、繁栄を極めていたのです。

琉球王国
12世紀以降、琉球―現在の沖縄県では、各地に王が登場し、それぞれが石の城「城」を建てて争いを続けていました。
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