ねらい

江戸時代にすぐれた農業生産技術が完成していた事を知る。

内容

17世紀、近畿地方の進んだ農耕技術が各地に広まっていきました。その中には、昭和の時代まで使われ続けたものも少なくありません。江戸時代以前から西日本で使われていた「備中鍬(びっちゅうぐわ)」は、この時期急速に普及しました。鉄で出来ていて重量があるため、より深く土地を耕すことが出来ます。また、刃先が分かれているので、土がつきにくいという利点もありました。実った稲から米をとるには、「扱(こき)箸(ばし)」が使われていました。しかし、この方法では、一度に少しの米しか取れません。「千歯扱(せんばこき)」の普及によって、効率は大幅に向上しました。高い位置にある水田に水を汲み上げるためには、「踏車(ふみぐるま)」が使われました。こうした新しい技術や知識は、「農書(のうしょ)」にまとめられました。江戸時代には数多くの「農書」が出版され、農業の発展を促しました。

農業技術の進歩-中学
江戸時代に生まれたすぐれた農業技術を紹介します。
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