ねらい

幕府によって外国との交易が独占された事を知る。

内容

江戸幕府は、キリスト教の禁止を徹底するため、次第に貿易を制限するようになっていきます。1624年にスペイン船の来航、1639年にはポルトガル船の来航を禁じました。その間、1634年には、日本人の海外渡航と帰国も禁止しています。ヨーロッパの貿易相手はオランダだけとなり、取引を行う場所は、長崎港に作られた人工の島「出島」に限られました。以後、およそ200年間、出島がヨーロッパに開かれた唯一の窓となり、そこでの貿易は幕府が厳重に管理したのです。出島では、オランダのほか、中国の商人との貿易も行われました。長崎の出島に加えて、朝鮮と交流していた「対馬(つしま)」、琉球王国を服属させていた「薩摩(さつま)」、そしてアイヌの人々との交易を行った「松前(まつまえ)」。以上4ヶ所が、江戸時代、海外に開かれた窓口でした。

出島
江戸時代、外国との貿易は長崎の出島に限られました。