ねらい

蒸気機関という技術が、社会の成り立ちにまで大きな影響を与えた事を知り、日本への波及について考える。

内容

18世紀後半、イギリスではインドからもたらされた綿織物の人気が高まり、大量生産ができる紡績機や織機など、機械の発明と改良が進みました。機械の動力として蒸気機関が使われるようになり、たくさんの機械を持つ大きな工場が増えていきます。工場ではたくさんの労働者が働き、その周りには労働者向けの家が建ち並びました。こうして、各地に新しい工業都市が生まれていったのです。都市と都市とは鉄道で結ばれ、原材料や商品などが運ばれました。交通網の発達によって、国内は一つの市場としてまとまっていきます。このように、社会や生活を大きく変化させた工業化を「産業革命」といいます。世界で最初に産業革命が起こったイギリスは、他国を圧倒する生産力を持つようになり、「世界の工場」と呼ばれました。

イギリスの産業革命
蒸気機関の発明による工業生産の発達で、社会の仕組みが大きく変わりました。