ねらい

新しい社会を夢見た坂本龍馬によって、倒幕が現実のものとなった様子を知る。

内容

坂本龍馬は、幕末に活躍した土佐藩―現在の高知県出身の武士です。1853年、浦賀にペリーが来航した時、剣術修行のために江戸にいました。黒船に衝撃を受け、世界情勢や世の中の動きを学びます。1862年、28歳、土佐藩を脱藩、幕臣・勝海舟の元に身を寄せ、薩摩藩の西郷隆盛と出会う。1866年に薩長同盟が結ばれた際、薩摩藩と長州藩の仲立ちに力を尽くし、翌年には、土佐藩との関係を修復して、海援隊を結成。これは、土佐藩に附属する私設軍隊であり、武器を扱う貿易会社でもあり、日本初の株式会社だと言われています。同年、龍馬が中心となり、新国家体制の基本方針「船中八策」が作られました。大政奉還を謳い、議会の設置や経済政策を盛り込んだ先見性に富んだものでした。激動の幕末にあって、国際社会の中での日本の将来を案じていた坂本龍馬。大政奉還が実現した1か月後の1867年11月、京都で暗殺され、33年の生涯を閉じました。

坂本龍馬
坂本竜馬は、薩摩と長州をむすびつけ、倒幕を目指す運動を進めました。