ねらい

西洋文明が一挙に取り入れられ、人々の暮らしが一挙に変わった事を知る。

内容

明治時代初期、西洋の文明が入ってきて、日本の制度や習慣が大きく変わっていきました。東京・大阪などの大都市にはレンガ造りの洋風建築が建ち並び、道行く人は洋服に身を包んでいます。夜になると、ガス灯やアーク灯が街を明るく照らしました。行灯(あんどん)のぼんやりとした明りしか見たことがなかった人々は、驚きの声をあげたといいます。江戸時代の日本人は、肉食の習慣がありませんでしたが、牛鍋が人気を呼びました。明治5年には、鉄道が開通しました。東京の新橋と横浜の間29キロが53分。それまで、徒歩で10時間かかっていたことを思えば、驚異的な速さでした。郵便や電信がはじまり、新聞・雑誌も急速に発達しました。なお、「文明開化」という言葉は、福澤諭吉が1875年に出版した「文明論之概略」の中で、“civilization”の訳語として使ったのが始まりと言われています。

文明開化
西洋文明を取り入れて、日本の文化は大きく変わりました。